レジスタアクセス手法のClause22/Clause45とは | Ethernet(イーサネット)技術コラム
動作原理
レジスタアクセス
MDIO及びMDCの2本のシリアルバスを用いて各種設定を行います。 レジスタにアクセスすることによって、例えば、 オートネゴシエーション、MACsec、TC10、SQI(通信品質)など、各設定の状態を確認したり変更したりできます。各種機能については、リンク先で解説していますので、ぜひご覧ください。
レジスタアドレス
各レジスタビットには0もしくは1の情報を保存することができます。保存情報によって機能設定や状態の確認が可能です。
Clause 45
Clause 22との大きな違いは、レジスタへのアクセス方法です。1フレーム目でアドレスフレームを送信し、2フレーム目でRead/Writeオペレーションを指定します。これによって、65536個のアドレスにアクセスできるようになります。その他にも、電源電圧は1.2Vをサポートしています。また、Clause 45は、Clause 22の上位互換であり、相互運用が可能です。
MDIO 電気的インターフェース
Clause22デバイスでは、VDDが5V、Clause45デバイスではVDDが1.2Vのように、電気的インターフェースは異なります。
Clause22デバイスとClause45デバイスを接続する際には、プロトコル対応の電圧変換デバイスが必要です。ただし、Clause22-registerを持つClause45ならば、変換デバイスは不要です。
変換デバイスは、Clause22デバイスとClause45デバイスのMDIOラインおよび、MDCラインを同じ状態で駆動させる必要があり、Clause22デバイスのPHY addressを認識する必要があります。
Clause45デバイスがST=00のフレームを駆動した場合、Clause22デバイスは無視されます。
※STA: Station Management Entity
MMD: MDIO Management Device
PU: Pull-Up Register
まとめ
本コラムでは、Clause 22およびClause 45の詳細および、違いついて解説しました。Clause 22とClause 45は、規格として異なる点がありますが、これらを使用すると機能を設定したり、状態を確認したりすることができます。
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