2024年最新 スマートホーム徹底解説 | スマートホーム特集Vol.1
Vol.1
2024年最新 スマートホーム徹底解説
~入門から最新トレンドのMatterまで~
日常生活の変化
新型コロナウイルスの感染状況が収束に向かい、出社する機会が増えてきています。在宅勤務やテレワークを前提とした生活のリズムが変わり戸惑いを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
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ワークライフバランス
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セキュリティ
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スマート家電
スマートホームネットワークで解決
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食洗器・洗濯機・乾燥機の操作
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スマート家電の連携
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遠隔見守り
スマートホームを構築
スマートホームについて詳しい方もいれば、まだあまり経験がない方もいるでしょう。そこで、この特集では初心者から中級者・上級者までを対象に、スマートホームの構築例を紹介します。それぞれのニーズに応じた情報を提供し、スマートホームの構築に役立つガイドをお届けします。
前提条件
スマートホームを構築するためには、以下の環境や機材を事前に用意する必要があります。
- 無線LAN環境
- スマートフォン
初級者プラン(スマートプラグ)
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《主な利用場面》
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《おすすめ活用例》
- Bluetooth® ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc. が所有権を有します。
中上級者プラン(スマートスピーカー + 各種センサー・デバイス)
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《おすすめ活用例》
スマートホームの経済効果
この章では「スマートホームを構築」の活用例を実際に運用する場合の経済効果を試算してみます。
お金(まとめて充電例)
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《ランニングコスト》
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《電気代の料金差(2024年5月1日時点、東京電力の契約プラン)》
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《設定方法》
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《省エネ試算》
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《まとめ》
時間(日常ルーティンの時短例)
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《ランニングコスト》
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《時短効果試算》
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《まとめ》
スマートホームをより簡単に導入
これまでの内容では、実際のスマートホームの利用イメージをお伝えしましたが、初期設定やデバイスの連携に不安を感じている方もいるかもしれません。 そこで、2022年に登場したスマートホーム規格「Matter※」がその不安を解消する手助けとなるでしょう。
- Matterは、Connectivity Standards Allianceの商標です。
2022年10月に登場したスマート家電の共通規格です。これまで各社が独自に進めていたスマートホームネットワークが一つにまとまり、ユーザーの利便性が一気に向上しました。Matterを管理運営する組織が独立しているため、より広く、透明性の高い運営や管理が行われています。
Matter対応スマート家電を使用することで、異なるメーカーの機器同士でも連携動作が可能になります。これにより、家事のストレスを軽減し、自動化によって自分の時間を確保する余裕が生まれます。また、親が不在の時の子供の様子や、離れた場所で暮らす両親や家族の様子を見守ることができます。
Matter規格の登場により、スマートホームの利便性が一段と向上し、より多くの人々が快適で安全な生活を送ることができるでしょう。
例1 : スマートフォンへ音声制御「ただいま」⇒照明点灯、施錠、カーテンを閉める
例2 : 環境センサー 温度上昇を検知 ⇒エアコンの冷房稼働、スマートフォンへ通知
例3 : 空気清浄機 二酸化炭素の上昇・空気質低下を検知 →扇風機ON、エアコンの送風稼働
通信は無線なので、住宅の大規模な工事が不要です。そのため、賃貸物件でも導入や元の状態に戻すことが容易であり、住み始めてからMatter対応のスマート家電を設置できます。
また、従来のスマート家電と異なり、各メーカーの独自アプリのインストールやユーザー登録、ネットワークの設定などが不要です。スマートフォンの標準ホームアプリを使用し、QRコードを読み取るだけでスマート家電のネットワーク設定が完了します。
さらに、Matterは世界共通の規格であり、最新のセキュリティ対策が施されています。Matterの標準化団体Connectivity
Standards Allianceが認定した製品にはMatterのロゴが付いており、情報漏洩や偽物のリスクが大幅に低減され、安心して使用することができます。
今後の展望
IoT技術は産業だけでなく、日常生活においても重要な役割を果たすことが期待されています。
Matter(※1)はスマートホームの共通規格として、現在は対応する機器の拡充や機能追加を進めており、さらに皆様のワークライフバランスを向上させてくれます。具体的には以下の4つがあります。
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①デバイスの設定を簡単に行える
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②誰もが手軽にスマートホームを導入できる
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③セキュリティに対する信頼性が高まる
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④追加インストールなしの一元管理ができる
- 1 : Matterは、Connectivity Standards Allianceの商標です。
- 2 : iOSは、Apple Inc.のOS名称ですが、米国その他の国ではCisco Systems, Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- 3 : Androidは、Google LLCの商標または登録商標です。
ネクスティ エレクトロニクスの取り組み
株式会社ネクスティ エレクトロニクスは、豊田通商グループのエレクトロニクス事業の中核企業として、カーエレクトロニクスの分野においてトップクラスの規模を誇ります。技術と商材を核として、幅広い分野でお客さまや世の中のニーズに応え、 社会課題のソリューションを提供しています。
近年は日本でのスマートホーム標準規格「Matter」※の発展に注力しており、2024年3月にMatterの標準化団体Connectivity Standards Alliance(CSA)に加盟しました。
- Matterは、Connectivity Standards Allianceの商標です。