LTspiceとは

LTspiceは、アナログ・デバイセズが無償提供する、SPICEシミュレータです。
多くのアナログ・デバイセズ製品のマクロモデルや受動部品がライブラリに搭載されています。
また、デモ回路の用意もあります。

LTspiceのデモ回路の入手方法

ツールバーの「Component」→Searchからデバイスを検索しデバイスを選択→「Open Example Circuit」

LTspiceのデモ回路をツールバーの「Component」→Searchからデバイスを検索しデバイスを選択→「Open Example Circuit」で入手する画面イメージ

また、アナログ・デバイセズのWebサイトからも入手できます

LTspiceのデモ回路をアナログ・デバイセズのWebサイトから入手する画面イメージ

SPICEモデル

LTspiceは、ライブラリに登録がないSPICEモデルも使用することができます。

デバイスモデル

  「.MODEL」で記述されるトランジタ、FETやダイオード等の素子モデル

使用方法はいくつかありますが、簡単な方法を紹介します。

  • 1.メーカーのWebサイト等からSPICEモデルを入手します。
  • 2.入手したSPICEモデルをテクストエディタで開き、「.Model ~」以降をコピーします。
    入手したSPICEモデルをテクストエディタで開き、「.Model ~」以降をコピーする際に、コピーする文言のイメージ
  • 3.LTspiceツールバーの「SPICE Directive(.)」→Edit Text on the Schematicを開き、.Model以降をペーストします。
    LTspiceツールバーの「SPICE Directive(.)」→Edit Text on the Schematicを開き、.Model以降をペーストする場所
  • 4.使用するSPICEモデルの素子をCTRLキー+右クリックし、Component Attribute Editorを開きます。
    Value欄に使用するモデル名を記入します。
    これで、デバイスモデルを使用することが可能です。
    LTspiceツールバーの「SPICE Directive(.)」→Edit Text on the Schematicを開き、.Model以降をペーストする場所
サブサーキットモデル

「.SUBCKT」で記述される階層構造をもった回路モデル/p>

サブサーキットモデルを使用するにはシンボル作成が必要となりますが、Ltspiceにはモデルからシンボルを自動生成する機能があります。

  • 1.メーカーのWebサイト等からSPICEモデルを入手します。
  • 2.入手したSPICEモデルをLtspice上にドラッグして開きます。
  • 3.青文字になっている「.SUBCKT …」上で右クリックし、「Create Symbol」を選択します。
    サブサーキットモデル、青文字になっている「.SUBCKT …」の画像
  • 4 .自動生成されるシンボルを任意のディレクトリに保存します。
    今回は 「 C:\Users\ユーザー名\Documents\LTspice 」にモデルとシンボルを保存します。
    シンボルの端子名やフォントサイズを変更できます。
    自動生成されるシンボルを任意のディレクトリに保存する際の画面イメージ
  • 5 .ツールバーの「Component」から自動生成したモデルを選択します。
    これでサブサーキットモデルを使用することが可能です。
    ツールバーの「Component」から自動生成したモデルを選択する画面