実装検査に貢献するダイオードパッケージ"DFN"
目視/カメラで実装検査できるリードレスダイオード

実装検査に貢献するVishayのダイオードパッケージ"DFN"

パワー回路の様々な部品を展開するVishayが、省スペースで高電力密度のリードレスダイオードパッケージの、DFN3820A/DFN33Aをリリースしました。
本ページでは、Vishayのリートレスダイオードパッケージの特徴と、このパッケージで可能なAOIにも触れながら、ラインナップなどを紹介します。

  • AOI
  • ウエッタブルフランク
  • 車載
  • 省スペース
  • 自動光学検査
  • ファストリカバリー
  • TVS
  • ショットキー
  • リードレス

VishayのDFNパッケージの特徴

SiCのスイッチング動作グラフ。SiCは、逆回復電荷や容量成分がシリコンより極端に小さいため、スイッチング動作が速いことが分かります。

DFN(Dual Flat no lead)は、省スペースで高電力密度のリードレス・ダイオードパッケージです。
本パッケージは、0.88mmのlow profile(低背)を実現し、一般整流ダイオード、ファストリカバリダイオード、ショットキダイオード、TVSダイオードが実装されています。
また、このパッケージは、ウエッタブルフランク端子なのでAOI検査が可能です。 さらに、DFN3820/DFN33Aは車載用途を想定しており、AEC-Q101 や、これより厳しい[Vishay AUTOMOTIVE GRADE]にも適合しています。

vishay DFN3820Aの画像  DDO220(SMP)とピン互換あり
vishay DFN33Aの画像

Vishayのリードレスダイオードパッケージのユースケース

Vishayのリードレスダイオードパッケージのユースケースとして、下図の通り、車載、DCDC用還流ダイオード、民生、産業機器、コンピュータ、通信など、さまざまな領域を想定しています。

vishay DFNパッケージのユースケース

ウエッタブルフランクとAOI

通常、リードレスパッケージは、はんだフィレットが十分に上がってこないため、はんだ付けを目視確認できません。 しかし、ウエッタブルフランクの端子であれば、リードレスにもかかわらず、はんだ付けを目視検査できます。これにより、実装検査をAOIにできます。 DFN3820A,DFN33Aの最適なPCB設計とリフロープロセスは、下記のリンクからご確認いただけます。

PowerDFN_PACKAGES(Vishay公式HP)

AOIとは

AOI(Automatic optical inspection)とは、自動光学検査を意味します。これはカメラで実装部を撮影し、撮影した画像を解析して部品位置、はんだフィレットの妥当性などをチェックするものです。
AOIは、従来よりも高速て安価な試験をすることができ、基板への物理的接触が不要なため、接触スペース削減による高密度実装にも貢献します。また、接触に伴う摩耗なく長期・高信頼性も期待できます。

VishayのDFNパッケージの製品ラインナップ

高速(ファストリカバリ/FRED Pt ™、ショットキ/TMBS™)ダイオード

最大200V/5Aのファストリカバリーダイオードと、最大200V/9Aのショットキーバリアダイオードのラインナップは 、下記リンクからご覧いただけます。
これらの主な用途は、高速インバータ、転流、DCDC、スナバ回路などです。

ファストリカバリー

TVSダイオード(PAR™、TRANSZORB™)

サージから回路を守る、600Wmax@1ms/185℃対応のTVSダイオードのラインナップは、下記リンクからご覧いただけます。
PAR™は車載、TRANZORB™は車載以外の用途を想定しています。

vishay TVSダイオードのイメージ

一般整流ダイオード

最大600V/6Aの一般整流ダイオードのラインナップは下記リンクからご覧いただけます。
プレーナ構造による広い安全動作領域を実現しました。
逆接ダイオードなどの用途を想定しています。

関連情報